ワンタイム+常駐接続で使える
リモートコントロール
水戸証券では、2つのネットワークにつながった端末を異なったツールでサポートを行っていましたが、オンプレミス環境でのISL Onlineの導入により、運用コスト削減とライセンスの一元管理を実現しました。導入に携わった水戸証券株式会社 システム統括部長の小林顕氏と同部リーダーの富田早苗氏にお話を伺いました。
水戸証券株式会社について
2021年に創業100年を迎える地域密着型の証券会社。営業エリアは関東一円で、国内株式のほか投資信託、外国債券、外国株式、ファンドラップなど、お客さまの投資目的に合わせた商品を提供している。また、AFP、CFP等の資格を持った営業員を多く配置し、投資情報に加え、お客さまのライフプラン、マネープランに欠かせない相続・贈与・税制等に関する相談に応じ、手続き等のサポートも行っている。
1. サポート業務の見直しで、5年間で約600万円のコストダウンが期待できました
2. オンプレミスと2つの異なるネットワーク対応、この要件を満たすリモートツールは『ISL Online』だけでした
3. リモートツールの一元化により、コスト削減とライセンスの一元管理が可能に
4. 今後のコスト削減計画とオーシャンブリッジの対応
― 2つのネットワークを運用されているそうですが、それぞれ、どのような業務に利用されているのでしょうか。
1つは業務用のネットワークで、証券会社としての高いセキュリティが求められます。もう1つは、インターネットに接続したネットワークで、業務やお客さまサービスに必要な情報を検索するなどに使用しています。
システム統括部では、業務用PCを約850台、インターネット用PCを約200台、トータルで約1,050台のPCを管理し、運用委託会社にてサポート業務を行っています。
サポート業務ではリモートツールを使用するのですが、セキュリティ確保のため、2つのネットワークのリモート操作は、それぞれ別のツールで行っていました。
導入前の水戸証券の業務ネットワーク(本店・支店)
― サポート業務の見直しは、どのようなきっかけで行われたのでしょうか。
経営層からの全社的なコスト削減要求が強まったことを受けて、システム統括部でもあらためて全体的な見直しを行いました。そこで浮かび上がってきたのが、業務用PCのサポート業務で使用している統合管理ツールの運用コストでした。
また、インターネット用PCのサポート業務で使用していたpcAnywhereのサポート終了のアナウンスがあり、代替ツールを選定する必要もありました。
そこで、サポート業務に必要なリモートツールの一本化と合わせて、どちらのツールもサポート対象となる端末数に応じた課金体系だったため、ライセンス契約を見直すことによりコスト削減が可能と考え、ISL Onlineを導入した場合で試算してみました。
その結果、5年間で約600万円のコスト削減効果が見込まれ、リモートツールのリプレース検討作業が始まりました。
オンプレミスで、2つの異なるネットワー
クに接続された端末をサポートできる
リモートツールが必要でした。
(小林氏)
― リモートツールの選定にあたっては、どのような点がポイントになったのでしょうか。
リモートツールのリプレースを行う最大の目的は運用コストの削減ですが、当社で導入するためには2つの要件を満たす必要がありました。
オンプレミス環境での運用
クラウドを使用したリモートツールもありますが、業務用PCに適用するためには、解決すべき課題が多すぎました。しかし、オンプレミスであれば、導入はぐっと容易になります。
2つの異なるネットワークへの対応
従来、業務用PCには統合管理ツール、インターネット用PCにはpcAnywhereを使用していましたが、それぞれ異なるネットワークで構築されているため、リモートツールの一元化により、両ネットワークへシームレスにサポートできる必要がありました。
オンプレミスで、2つのネットワークにまたがったリモート操作が可能であるリモートツールはISL Onlineしか存在しませんでした。
ISL Online導入後の水戸証券の業務ネットワーク(本店・支店)
1カ月間の試験運用の後に本格運用を
はじめましたが、概ねトラブルは
ありません。(富田氏)
― 現在、サポート業務でISL Onlineはどのように運用されているのでしょうか。
ISL Onlineの同時接続10ライセンスを契約し、常駐接続で運用しています。そのうち数ライセンスを運用委託会社が使用して、業務用とインターネット用PCのサポート業務を一括して行っています。
ISL Onlineのライセンス形態は対象クライアント数ではないため、非常に合理的でコスト削減に大きく貢献しました。そのため、リモートツールの一元化により、5年間で約600万円の目標達成が確実になりました。
また、今まではサポート対象クライアントが増えるたびにライセンスを購入し、ライセンス管理において手間がかかっていましたが、ISL Onlineによりライセンスの一元管理もできるようになりました。
大幅なコスト削減を実現できたライセンス形態の違い
セキュリティ対策としては、インターネット側PCからのリモート操作を禁止したり、ファイル共有・転送などにも制限を設けたりしています。これらはISL Onlineの標準機能で行えるので、カスタマイズなどの必要がありませんでした。なにより、オンプレミスなので、業務用PCのリモート操作を行う際も安心できます。
― コスト削減の施策として、次の計画があれば、お聞かせください。
ISL Onlineの導入でサポート業務の運用コストを大きく削減できましたが、これまでは統合管理ツールのようにオールインワンのソリューションで対応していた業務も、リモートツールなど必要な機能のみを持ったツールを組み合わせた方が、効率的に運用できる可能性に気づきました。この視点で、他の業務についても見直していこうと思っています。
― オーシャンブリッジの対応はいかがでしたか。
導入時も、導入後も、オーシャンブリッジの対応は迅速で助かっています。技術に関するメール問い合わせでも、すぐに回答してくれるので、待ち時間を最小化できています。
ISL Onlineについては、ファイル配布などの際に、結果を把握する機能があると、より効率化できると思っていますので、対応を期待しています。